面接で「あなたの短所は何ですか」と聞かれたら?答え方と回答例

更新日 2026年10月12日

面接で短所を聞かれたら、仕事の中心から外れた本当の短所を一つ挙げ、それが表れた場面を短く話し、改善のために続けている具体的な工夫で締めくくります。「短所はありません」や、職種に致命的な短所は避けましょう。

面接で「あなたの短所は何ですか」と聞かれたら、仕事の中心から外れた本当の短所を一つ挙げ、それが表れた場面を短く話し、改善のために続けている工夫で締めくくります。話の重心は短所そのものではなく、「どう向き合っているか」に置きましょう。

面接官はなぜ短所を聞くのですか?

短所の質問は、失敗を白状させて落とすための罠ではありません。面接官が見ているのは主に二つです。自分を客観的に見られているか、そして弱点に対して手を打てる人かです。入社後、壁にぶつかったときに自分で修正できる人かどうかを、この質問で確かめています。

日本の面接では「あなたの長所と短所を教えてください」とセットで聞かれることが多く、エントリーシートや履歴書の「長所・短所」欄と照らし合わせながら質問されることもあります。書類に書いた内容と、面接で話す内容をそろえておくことが大切です。

短所はどんな構成で答えればいいですか?

1分以内で話せる、次の3ステップが基本です。

  1. 本当の短所を一つ言う:「私の短所は、人に頼まれると断れないところです」のように、一文で言い切ります。
  2. 表れた場面を話す:その短所で実際に困った出来事を、短く具体的に話します。
  3. 改善の工夫で締める:今どんな習慣や仕組みで補っているか、そしてどう変わったかを話します。

最後の一文が改善の話で終わっていれば、聞き手には前向きな印象が残ります。

「長所と短所を教えてください」と聞かれたら?

セットで聞かれたときは、長所から先に話します。長所を一つ、短いエピソード付きで話し、続けて短所を上の3ステップで話しましょう。長所と短所が表裏の関係になっていると、人物像に一貫性が出ます。たとえば「長所は粘り強いところ、短所は一つのことにこだわりすぎるところ」のように、同じ性格の両面として話すと自然です。

ただし、「長所の裏返し」に頼りすぎて短所がほとんど長所に聞こえると、かえって本音を隠しているように見えます。短所は短所として認め、対策をはっきり話すことが誠実さにつながります。

短所の回答例は?

以下はすべて架空の例です。言葉をまねるのではなく、自分に本当に当てはまる短所を選んでください。

心配性で準備に時間をかけすぎる(新卒・事務職志望、佐藤 彩花さん)

「私の短所は心配性なところです。ゼミの発表では、資料を何度も確認しすぎて、ほかのメンバーとの共有が締め切りの前日になってしまったことがあります。それ以来、作業を始める前に『どこまで確認したら終わりにするか』を決め、途中の段階でも一度メンバーに見せるようにしています。最近は早めに意見をもらえるので、むしろ仕上がりも良くなりました。」

頼まれると断れない(転職・営業事務、中村 翔太さん)

「人に頼まれると断れず、仕事を抱え込んでしまうところが短所です。前職で、急ぎの依頼を二つ引き受けた結果、自分の担当の締め切りに遅れたことがありました。今は毎朝、自分の優先業務の時間を先にスケジュールに入れ、依頼を受けるときはその場で『〇日までなら対応できます』と現実的な期日を伝えるようにしています。」

仕事を任せるのが苦手(経験者・チームリーダー、小林 直子さん)

「リーダーになったばかりの頃、メンバーの仕事を自分で直してしまう癖がありました。結果としてチーム全体の作業が遅れ、メンバーの成長の機会も奪っていたと反省しています。今は、修正が必要なときは自分で手を入れず、短い振り返りの時間をとって本人に直してもらうようにしています。私自身も、本来の業務に使える時間が増えました。」

言ってはいけない短所はありますか?

短所を話したあと、どんな深掘り質問がきますか?

短所の質問には、続けて次のような深掘りがよくあります。

特に最後の質問は、応募先の仕事内容を理解しているかも見られています。応募先の業務でその短所が出そうな場面と、そのときの対処法を一つ考えておきましょう。面接全体の準備は面接準備の進め方、冒頭の面接の自己紹介とあわせて整えておくと、流れの中で落ち着いて話せます。終盤によく聞かれる「あなたを採用するメリットは何ですか」への答え方も確認しておきましょう。

練習ではどこに気をつければいいですか?

短所の答えは、書いた文章では問題なくても、声に出すと言い訳がましく聞こえやすい質問です。実際に話して録音し、短所の説明が長くなりすぎていないか、改善の話にしっかり時間を使えているかを確認しましょう。目安は、短所と場面で半分、改善の工夫で半分です。「ほかに例はありますか?」と聞かれたときのために、二つ目のエピソードも準備しておくと安心です。

よくある質問

短所は「長所の裏返し」で言い換えるべきですか?

言い換え自体は有効ですが、きれいに言い換えすぎると本音が見えません。「心配性」を「慎重」とだけ言うのではなく、心配性ゆえに起きた困りごとと、その対策まで話すと誠実に伝わります。

短所を二つ以上聞かれたらどうしますか?

二つ目も用意しておきましょう。一つ目とは種類の違うもの(例:一つ目が仕事の進め方なら、二つ目は人との関わり方)を選び、同じく対策まで話せるようにしておくと慌てずに済みます。

新卒で仕事の経験がない場合は?

アルバイト、ゼミ、サークル、部活動の場面で構いません。短所が表れた具体的な出来事と、そこから変えた行動があれば、社会人経験がなくても十分に伝わります。

履歴書やエントリーシートに書いた短所と同じでいいですか?

同じにしておくのが基本です。書類と面接で内容が違うと、どちらが本当なのか疑問を持たれます。書類では書ききれなかったエピソードを、面接で補うイメージで準備しましょう。

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