面接で緊張しないためには?前日・当日の対策と頭が真っ白になったときの対処法
面接の緊張をゼロにする必要はなく、話す内容を固めて何度も声に出して練習し、前日に持ち物や会場までの道順を確認しておけば、緊張はぐっと扱いやすくなります。本番で頭が真っ白になったら、黙り込まずに「少し考えるお時間をいただけますか」と伝えて間を取れば大丈夫です。
面接の緊張を完全になくす必要はありません。話す内容を固め、何度も声に出して練習し、前日に段取りを確認しておけば、緊張は「話せなくなるほどのもの」から「集中を高めるもの」に変わっていきます。本番で頭が真っ白になっても、「少し考えるお時間をいただけますか」と伝えて間を取れば、立て直すことができます。
面接で緊張するのはおかしいことですか?
まったくおかしくありません。初対面の相手に評価される場面で緊張するのは自然なことで、面接官もそれを前提に話を聞いています。新卒の就活でも中途の転職活動でも、緊張していない応募者の方が少ないくらいです。
適度な緊張には、気持ちが引き締まり、話に集中しやすくなるという面もあります。目指すのは「緊張しない自分」ではなく、緊張していても準備したことを話せる自分です。そう考えるだけでも、少し肩の力が抜けるはずです。
緊張を和らげるには、どんな準備をすればいいですか?
緊張の大きな原因は「何を聞かれるかわからない」「うまく話せるかわからない」という不確かさです。準備でその部分を減らしていきましょう。
- 話すエピソードを決めておく:自己紹介、志望動機、学生時代や前職で力を入れたこと、失敗から学んだことなど、定番の質問に使えるエピソードを3〜4個に絞り、それぞれ1分で話せるようにします。質問が変わっても、どのエピソードを使うかを選ぶだけで済みます。
- 声に出して何度も練習する:頭の中で考えるのと、口に出して話すのはまったく別物です。同じ答えを3回、5回と声に出すうちに言葉が自然に出てくるようになり、「話したことがある」という慣れが不安を小さくしてくれます。
- 深掘りの質問も想定する:「なぜそう考えたのですか」「他の方法はありましたか」と聞き返される場面まで練習しておくと、想定外の質問への怖さが減ります。
- 前日に段取りを確認する:会場までの経路と所要時間、受付の方法、持ち物(応募書類のコピー、筆記用具、身分証)、服装をすべて前日に準備します。Web面接なら機材のテストも前日のうちに済ませましょう。
定番の質問は面接でよく聞かれる質問で確認し、準備全体の流れは面接準備の進め方を参考にしてください。
面接当日の朝は何をすればいいですか?
当日の朝に新しいことを始める必要はありません。いつも通りに過ごすことが、いちばんの落ち着きにつながります。
- 時間に余裕を持って出発する:会場の最寄り駅には30分ほど前に着くつもりで動き、受付は5〜10分前を目安にします。早く着きすぎたら近くで待ちましょう。
- 一度だけ声を出しておく:家を出る前に、自己紹介を一回だけ声に出して言ってみます。朝一番の面接でも声がかすれにくくなります。
- 新しい情報を詰め込まない:直前に企業研究の資料を読み込むより、自分が話すエピソードの要点を見直す方が安心できます。
- 待ち時間はメモを見返す:控室では、伝えたいことを三つほど書いたメモを見て、それ以上は考えすぎないようにします。
呼吸で緊張を落ち着かせるにはどうすればいいですか?
よく知られているのは、吐く息をゆっくり長くする呼吸です。医学的な治療法ではなく、気持ちを切り替えるための身近な方法として試してみてください。
- 鼻から4つ数えながら息を吸う
- 口から6〜8つ数えながら、細く長く吐き出す
- これを数回くり返す
控室や面接会場に入る前、Web面接なら入室ボタンを押す前に行うと、話し始めのスピードが落ち着きやすくなります。あわせて肩を一度すくめてから力を抜くと、体のこわばりにも気づけます。
頭が真っ白になったらどうすればいいですか?
いちばん避けたいのは、焦って黙り込んでしまうことです。沈黙が数秒続いても、一言添えれば面接官は待ってくれます。
- 間を取る:「少し考えるお時間をいただけますか」と言って、5秒ほど考えます。これは失礼ではありません。
- 質問を言い直す:「〇〇についての経験、ということでよろしいでしょうか」と確認すると、考える時間ができ、質問の意図もはっきりします。
- 結論だけ先に言う:話がまとまらなくても、「結論から申し上げると〜です」と始めれば、続きは後から組み立てられます。
- 一度保留する:どうしても出てこなければ、「申し訳ありません、少し整理してから改めてお答えしてもよろしいでしょうか」と伝え、別の質問の後で戻っても構いません。
(架空の例)経理職に応募した小林 健太さんは、「チームで意見が対立した経験は?」と聞かれて言葉に詰まりました。「少しお時間をいただけますか」と断ってから、準備していた月次決算のエピソードを思い出し、「結論から申し上げると、締め日の作業分担を見直すことで解決しました」と話し始めたそうです。
声が震える・早口になるときはどうすればいいですか?
緊張すると、声が震えたり、気づかないうちに早口になったりします。
- 最初の一文をゆっくり言う:「本日はよろしくお願いいたします」「〇〇と申します」という最初の一言を意識してゆっくり言うと、その後のペースが整います。
- 文を短く切る:「〜で、〜して、〜なので」と長くつなげると早口になりがちです。一文ごとに「。」で区切る意識を持ちましょう。
- 少し低めの声で、語尾まで言い切る:語尾が消えると自信がなさそうに聞こえます。声の大きさより、最後まで言い切ることを意識します。
- 水を一口飲む:喉が渇いたら、「失礼します」と言って水を飲んでも構いません。
声の震えは、話している本人が思うほど相手には伝わっていないことも多いものです。気にしすぎず、内容を伝えることに意識を戻しましょう。
面接を「会話」として捉えるにはどうすればいいですか?
面接を「試験」だと思うと、正解を探して緊張が強くなります。実際には、面接官も一緒に働けそうかを知りたいだけで、あなたもこの会社が自分に合うかを確かめに来ています。お互いを知るための会話だと考えれば、完璧な答えを用意する必要はありません。
最後の逆質問を準備しておくのも効果的です。「聞きたいことがある」と思えると、面接が一方的な質問の場ではなくなります。
面接が終わった後はどう過ごせばいいですか?
帰り道で「あの答えは失敗だった」と何度も思い返してしまう人は多いですが、終わった面接の結果は変えられません。代わりに、その日のうちに次の三つだけメモしておきましょう。
- 聞かれた質問
- うまく話せたこと
- 次に直したいこと(一つだけ)
書き終えたら、その面接のことは一度手放します。次の面接では、直したい一点だけを意識して練習すれば十分です。Web面接ならではの緊張がある人は、Web面接のコツも参考にしてください。
なお、面接に限らず不安な気持ちが強く長く続き、日常生活にも影響していると感じる場合は、一人で抱え込まず医師などの専門家に相談してください。
よくある質問
「緊張しています」と面接官に言ってもいいですか?
冒頭で一言添える程度なら問題ありません。「少し緊張していますが、よろしくお願いいたします」と言うと、かえって気持ちが落ち着く人もいます。ただし何度も繰り返したり、うまく答えられない言い訳にしたりするのは避けましょう。
集団面接で周りの人が話し上手だと焦ってしまいます。
集団面接で見られているのは、他の人との比較だけではなく、あなた自身の考えと人の話を聞く姿勢です。他の人の回答中はうなずきながら聞き、自分の番では準備してきた内容を自分の言葉で話せば十分です。前の人と答えが似てしまっても、自分の経験を具体的に話せば違いは出ます。
役員面接や最終面接になると急に緊張が強くなります。
最終面接では、細かいスキルよりも入社意欲や価値観が確かめられることが多くなります。志望動機と入社後にやりたいことを改めて声に出して整理し、これまでの面接で聞かれたことを振り返っておくと、話す内容に自信が持てます。
面接前にカフェインやエナジードリンクをとってもいいですか?
体質によって感じ方が違うので、普段とっていない人が面接の日に試すのは避けた方が無難です。当日の朝は、いつもと同じ食事と飲み物で過ごすのが一番安心です。